武志は喜美子に「今だから言うけど」という話をするのが好きなようだ。

昨日の「テレビジョンが来た時に、お父ちゃんが来た、お父ちゃんが帰って来たのかと思った」
という話にも泣けたが

今日の放送の「今だから言うけど」にも泣けた。

進路を決める前に友人が「お父ちゃんと相談したらいい」と言っていることに刺激を受け
中部セラミックで働く八郎に電話した。

5年ぶりにあった父、八郎は昔と変わらなかった。
そりゃそうだ薪代わりに使えるほどの手紙のやりとりと5年も続けてきたのだから。

それも宛先は役場宛。役場の新作宛の手紙。それを新作は下手な芝居で武志に届けていた。
喜美子も気づいてはいたが追求しない、追求できなかったこの5年間。

武志の「今だから言うけど」シリーズで事実を知った喜美子は
個展での記名が「十代田八郎」という旧姓に戻っていたことを

「もう別れよう」「別れてイチから出直す」

そうとってしまったのだろう。
離婚届に押印して送るなんてこと、ようせんわ。

喜美子は大切なものを失ったことに気づいた。
なぜ5年前に気づかずに今気づいたのか。

5年前の気づきは「縁が切れた」という気づきだったのだろう。

しかし、今の気づきは違う。八郎の本当の愛とか家族への愛というものに気づいたのだ。

朝ドラなので感情的な夫婦の別れは不似合いだ。
しかし、感情のすれ違いを見せつけられると視聴者はじれったくなる。

八郎と喜美子もすれ違い続けた。
武志は父と母のすれ違いに耐えた。

喜美子は武志が耐えていたことにも気づいた。
それも大事なことを失ったことのひとつである。

武志は八郎と同じ大学、京都の公立の美術大学を目指して無事合格した。

今回は赤飯で祝ったまでだが、ここでは八郎が黙っていてはいけない。
家族の人生の節目に八郎が現れる。

すれ違いの夫婦の出会いがあるだろう。

予告では「いい子に育ててくれてありがとう」という八郎の場面があった。

ファンは八郎が再び登場することを祈っていただろう。

視聴者を意識するまでもないが、物語としてはここでふたりが再開することは
自然の流れである。

意地っ張りの喜美子がどのように八郎に接するのか。

「神回」になるためには、喜美子が涙しながら八郎の胸に顔を埋めるくらいのインパクトは欲しい。

来週に期待だ。