タケオ(柄本時生)が出征することになって、母のハル(角替和枝)が

泣きながら大声で叫びます。

「なんでウチなんだよ、だんでタケオなんだよ、ひとり息子なんだよう」

母親の悲痛を訴えるハル。

「かあちゃん、もうわかったからやめておくれ」

タケオが母をなだめました。

「オレ、嬉しかった。徴兵検査一発甲種合格だったから。
オレの後ろのやつは、兵種だったから泣いていた。」

タケオは自慢げに話し始めます。

甲種は誇らしく、丙種はみじめ。徴兵検査の基準って何なのでしょうか・・・

徴兵制と近代日本 1868‐1945

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「オレ、合格なんてしたことないから、嬉しかった」

陽子(井上真央)は、かわいそうなきもちを表情にしますが
困った顔にしかなりません。

「お国のために働けるのは嬉しい。教官に、ニッポンを頼むって言われて
嬉しかった」

良一(寺脇康文)に向かって

「オレ、間違ってるかいね、おじさん」

「尊いよ。間違っていないよ」

良一は、空気を読んでタケオに語ったのでしょう。良一は戦争には反対でないかと
思っています。

良一は陽子に目配せしました。

陽子は自分の部屋にタケオを招きます。

出征前夜に陽子の部屋にタケオが・・・・

タケオは陽子の部屋に入るのは初めてです。小学生のころからの幼なじみ
ですが、初めてでした。

部屋をキョロキョロ見渡すと、タケオはニコッとして

「オレ、やっぱり合格してよかった」

合格したから陽子の部屋に入れたという意味なのでしょうか。

陽子は、初めてだったのね、ずっと近くにいたのにと語ります。

タケオは陽子にズバッといいます。

「ここんとこ、陽子らしくない。太陽の陽子が笑わなくなった
オレ、この戦争を早く終わらせるために、戦ってくる」

カッコイイセリフですが、目は陽子の部屋の中をキョロキョロしています。

結局、部屋をさっさと引き上げることになりました。

期待外れだったのか、タケオは階段から転げ落ちました。

大の字になりながらも「甲種合格だから大丈夫・・・」というタケオ。

有明山小学校の教室です。

夏子先生(伊藤歩)が手紙を読んでいます。

茶色い紙の最後には、宮本武男と書いてありました。タケオからの手紙です。

陽子とタケオは夏子の教え子でした。

夏子先生は涙が止まりません。

「教え子を戦地に送るということがこんな悲しいこととは思っても見なかった」

つらい、つらいと繰り返す夏子先生。

数日後、村が総出でタケオの出征を祝って、タケオは戦地に向かって行きました。

このシーンも観たかったですね。タケオがバンザーイされるシーン。

泣いちゃいそうですね。

さて、現代のシーンです。

房子(斉藤由貴)が、陽子(若尾文子)の話を聞いて、オーイオイオイと泣いて
います。

タケオー!タケオー!と叫んでいると、タケオこと犬塚弘が入り口に立っていました。

「なんで、呼び捨てなんだよ」

タケオが様子を伺っていると、房子は、タケオを癒し系だの、はっきりしない男だの
言いたい放題です。

陽子に、タケオは結局陽子に告白しなかったのかと聞くと、「それは後ほど」といなされ
てしまいます。

さて、昭和に戻ります。

陽子が学校から帰ると、家の前になんと真知子(マイコ)が立っているではないですか。

4年ぶりの再開。

なぜ、真知子が・・・・ニコニコしている真知子の顔を見ると悪いことではなさそうですが。

出演:井上真央・伊藤歩・マイコ・柄本時生・寺脇康文・角替和枝・村松利史・犬塚弘・斉藤由貴・若尾文子