田中圭

配給は今日も鯖の切り身でした。

丸庵は売る物がなくなり、早々と店じまい。

そんな陽子(井上真央)に兄の春樹(田中圭)から
ハガキが届いた。

戦地へ行くのだそうだ。

名古屋で良一(寺脇康文)と春樹が食堂で合う。

「松本の陽子にも寄っていく」

春樹は父の顔色を見て、顔色が悪いという。

良一は戦地の情報を春樹に伝えようとする。

「それは言わないで下さい。茂樹(永山絢斗)と約束
したんです。将来、安曇野で須藤医院をやると」

そんな時、食堂に母親が子供を抱いて飛び込んで来ました。

春樹が自分は医者だから見てあげると言って診察を始めます。

「お母さん、大丈夫ですよ。この人は安曇野の須藤医院の先生
だからね」

春樹はその後、松本へ。

兄を待つ陽子。店の前に立ち、春樹を待つ陽子。春樹はその背後から
やってきた。

子供のころからいつもそうだ。

怒る陽子の膨れた顔。膨れたほっぺをつまむと音が出ました。ブーっと。

丸山家の両親に歓迎され、おもてなしに、かけうどんをご馳走する道夫。

春樹は、和成(高良健吾)の浴衣を借りた。風呂をもらい、陽子がひいて
くれた布団の前で話しをする。

「俺らしくないことをしたい。この手紙を渡して欲しい」

真知子(マイコ)への手紙です。

翌日、春樹は軍医として戦地へ旅たった。

その頃、相馬家では、悲しい出来事がありました。

相馬剛三が真知子に伝えました。

「日本へ帰る途中に戦争に巻き込まれて亡くなった」

真知子は2度しか会っていない相手の事を思っているのか

それとも、春樹もそうなるのかと案じているのか。

陽子の手元には、真知子様 という宛名の手紙がありました。

春樹と真知子の切ない恋。

予告の通りでした。

出演:井上真央,樋口可南子,寺脇康文,串田和美,田中圭,マイコ,平泉成,吉村実子

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「いやー驚いたな、陽子が嫁に行くなんて」

結婚式のために戻ってきた春樹(田中圭)があらためて驚いた様子です。

「兄として、茂樹の分も、おめでとう。イイヤツか、相手は?」

「はい」

陽子(井上真央)は自信たっぷりに言います。

「照れるなあ、はっきり言われると。あの陽子が嫁さんか、ところで
あれはどうした」

「あれはあれだよ」

良一(寺脇康文)と春樹がこそこそと相談し始めました。

「お父さん、あれはまだですか」

「それを見るために早く帰ってきたんですよ」

アレとは、陽子が良一に三つ指ついて「お世話になりました」という
シーンの事らしいです。

夕食後、なんとなく、それらしい雰囲気になりました。

「今日は早く寝た方がいい」という良一は、春樹と目配せをしています。

陽子が切り出すのか・・・その時玄関で声がしました。

行ってみると、なんと、陽子の祖母である桐野富士子(渡辺美佐子)とともに
安曇野に来たあの運転手、神蔵(中原丈雄)が荷物を持って立っていました。

「これは婚礼衣装です。紘子様(原田知世)のために用意していたものだった
のですが、あなたのお祖母様がぜひ着ていただけたら嬉しいとの事です」

神蔵は衣装をおいて、東京に戻って行きました。

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茶の間で衣装箱を開けると、純白の白無垢でした。

結婚式で白無垢を着るという場面は知っていましたが、お祖母さんからの
プレゼントだったんですね。納得です。

「白無垢、怒られないかなあ丸山のお母さんに。着たいなあ」

雰囲気が盛り上がってきました。ついにアレが始まる様子です。

良一が陽子に向かって、涙をぽろぽろ流しながら語り始めました。

あれ、陽子からじゃなく、良一から?

「陽子、21年間、本当に長い間ありがとう。本当に世話になったなあ。
私の娘でいてくれて、本当にありがとう。太陽の陽子のおかげで
曇りの日は一日もなかったよ。
明日からは、丸山家の太陽になるんだ」

「こちらこそ、長い間お世話になりました。お父さん、お母さんの
おかげで、陽子は幸せでした」

陽子は礼をいいながら

「お父さん、ずるいです」

「先手必勝!」と、良一がどや顔になってます。

「やっぱり泣きましたね、お父さん」

春樹は無邪気です。

いよいよ婚礼の日を迎えました。

緑のワンピースを来た陽子は大きな衣装を風呂敷で包んで
丸山家へ。

丸山徳子(樋口可南子)に、白無垢を見せると

「絶対着なくちゃダメ。着ないなら私が着るわ、訳には
行かないわね、あとは、角隠しと扇子と・・・」

徳子はノリノリです。

婚礼は丸庵の2階座敷でやるようです。招待客が大勢集まって
来ました。

急な階段だなあと思いましたが、ソバ屋でなければ、大勢呼べないなあと
思いました。

道夫(串田和美)が婚礼会場を仕立て上げます。掛け軸を飾り、座布団を
ならべ、用意が出来ました。

正面に和成(高良健吾)が正座をしています。

向こう正面には、良一と春樹。

横の列には、真知子(マイコ)が座っています。

春樹と真知子も久々なのですが、目をあわせるシーンはありませんでしたね。

障子戸が開いて、白無垢を来た陽子が入って来ました。

「綺麗よ、陽子さん」

真知子が嬉しそうです。

和成も言葉には出しませんが、陽子を見つめて、嬉しそうな顔です。

見とれている、って言うんでしょうね。

すると、大きな音がして、障子戸がフルオープン!

誰だ・・・そこには真っ赤な服を着た育子(満島ひかり)が、プンプン怒り
ながら仁王立ちしていました。

4年半ぶりの再会・・・育子の行動はどんな意味が?

出演:井上真央,高良健吾,寺脇康文,田中圭,樋口可南子,串田和美,
満島ひかり,マイコ,中原丈雄

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和成(高良健吾)は、そば団子を子供たちと食べたあと
一緒に農業奉仕の手伝いをしています。

陽子(井上真央)がコケました。やさしく手を差し伸べる和成。

陽子の目はウルウルです。

陽子は家に帰っても、自分の部屋にこもって和成の事を想っています。

和成はマイペースで丸庵で欠けたドンブリの修理をしています。

良一(寺脇康文)が暗い表情で帰ってきました。何かあったようです。

玄関を開けると黒い靴が。春樹(田中圭)の靴です。

春樹が帰ってきていました。

家族3人が揃ったところで、春樹が話を切り出します。

「いずれ私も招集されます。招集されるなら自分から軍医を希望
したいのです。茂樹とともに戦おうと思います」

良一はさかづきを春樹に渡し、酒をつぎます。

ありがとうございますと言って飲み干す春樹。

良一は自分の事を話し始めました。

「春樹の話を聞くまで気が重かったのだが、名古屋で戦闘機を
作る工場に行くことになった。前線にいる春樹や茂樹たちの
ために名古屋に行くことにする」

春樹が軍医として戦地に行くのは半年先の事だそうです。

陽子の作った料理を褒めて、いつでも嫁にいけるなという春樹。

お見合いの話は春樹にはしないようですね。隠し事をしない須藤家
だから、一部始終話すのかと思っていましたが。

翌日、須藤家に郵便配達が来ました。真知子(マイコ)でした。
自転車に乗って、ズボン姿の真知子。

春樹が偶然に玄関から出てきました。

お互いに見つめ合い、春樹は真知子の姿を見て、似合うといいます。

ありがとうという真知子は、ハイネの詩集をありがとうと礼を言います。

春樹は動揺して、捨ててくださいと言いますが、真知子は

「すごくハイネが好きです」

と、ハイネの詩集に春樹への想いを込めて好きといいました。

「私も好きです」

ハイネの詩集は、真知子と春樹の橋渡しですね。

「どうかお幸せに」

そう言って須藤家の門を出る春樹。

真知子の見合いの事、自分の今後の事を含めて
精一杯の言葉のようです。

この頃の恋は、みなどこか悲しかった。

現代の陽子(若尾文子)が振り返ります。

家でくすぶっている陽子に良一が出かけよう、松本に
買い物に行こう、買いたい本があるんだと言って連れ出します。

松本でひと通り買い物を終えると、猛烈に腹が減ったという良一。

「ここで食べよう」

その店の暖簾は、「丸庵」でした。

躊躇する陽子を連れて暖簾をくぐる良一。

「ごめんください」

店には誰もいません。

「おいでなさんしー」

徳子が出迎えます。良一と陽子だと知って、道夫(串田和美)を
慌てて呼びます。

「松本に用事できたもので」

良一が挨拶をすると、和成(高良健吾)が出てきました。

「おいでなさんしー」

すっかり機嫌をよくした道夫は、今日はもう店じまいだと言います。

暖簾をさげる和成。

須藤家と丸山家だけで、食事が始まりました。

丸庵の料理に、舌鼓を打つ良一。さつま芋のキンピラでしょうか。

道夫はとっておきの酒を良一に振舞います。

きき酒 蛇の目 徳利 1合2合 + ぐい呑み 6個set
「これはうまい酒だ」

いつも安酒を飲んでいる良一にはたまらないという顔です。

相馬剛三にマズイといわれた酒を思い出しますね。

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洋子の手にも盃が渡され、道夫が注ごうとすると

「私、お酒は飲んだことがないんです」

洋子はそういいながらも注がれたお酒を一気に乾しました。

「おいしいです」

いい飲みっぷりです。続いて注がれるとまた一気です。

すっかり雰囲気もよくなりましたが、外はもう夕暮れです。

陽子の目が据わっています。様子がおかしいです。

「あの、私・・・」

陽子が何か口走ろうとしています。

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